2012年8月8日水曜日

ラジオとテレビで 予約会員の数を伸ばす

皆さん、はじめまして、青山学院大学M1のスウです。
中国からの留学生です。日本語の勉強は3年目に入りましたが、変な日本語はまたたくさんを使っています。
もし間違えた日本語をつかったら、皆さんはご許しください。
「青・さいとう」さんが紹介した通り、青学の「文化行政制度論」前期最後の授業で、「予約会員獲得のすすめ」この本からテーマを取ってディスカッションしました。
私は本の20章「ラジオ・テレビの公共サービス時間はありがたい」に興味を持って、詳しく読んでまとめました。
このまとめた内容を皆さんに紹介したいです。

今の時代、ラジオとテレビ膨大な視聴者数を持っているので、ラジオやテレビが舞台芸術団体の会員募集キャンーペンにとって大きな力になり得る。
本によって、舞台芸術団体はラジオやテレビを利用する方法は2がある:
1. 地元のラジオ・テレビ局から無料サービスを取り付ける。
アメリカの通信委員会は、ラジオ、テレビの放送事業者に免許を与える際に、非営利団体のために公共の役に立つ情報を提供するために放送時間を割くことを奨励する。芸術団体はこの無料の時間帯を利用して、会員募集のキャンペンを展開する。
しかし、この時間を得る競争がとても激しい。団体側は会員募集キャンペーンに関連した出来事について、ラジオ・テレビ局の担当者宛に絶えずニュースを送らなければならない。
2.芸術団体は商業局との協力

(1)非営利団体に特別割引を提供してくれる商業局で有料のスポットを流す。
a) お知らせを流してもらう放送局に手数料を払って、会員募集を委託するという方法もある。
b) 希望者は電話か郵便で放送局に申し込み、放送局は自局が直接集めた入会申し込みの総額に対して一定の手数料を受ける。
芸術団体は商業局に支払う手数料は僅かなものであるが、なぜ商業局は芸術団体に協力するの?
それは、劇団(他の芸術団体も同じ)というのはいつも自分の商品がなかなか売れないで困っている商売だが、その会員募集という難しい仕事を引き受けて、自局の販売力を潜在スポンサーに見せ付けたいである。

(2)スポットの回数に応じて会員券を提供するというやり方:放送局はその券を自局  
が主催する何かのコンテストの商品にしたり、スポンサーへのギフトとして利用する。(売れ残るだけの券を提供するのだから、失うものは何もない。)

(3)芸術団体は商業局との協力し、イベントを行う。この中に、最も注目されるのは「テレソン」と「ラジソン」(「テレソン」は中断することなく長時間放送されるテレビ番組。ふつう、慈善募金用の番組や選挙番組で行われる。ラジオの場合は「ラジソン」である。)
 日本に「テレソン」といえば、憶えだすのは慈善のための「24時間テレビ」(NTV)とFNS27時間テレビ(CX)などである。芸術団体が芸術団体募金(会員募集)のための「テレソン」はあまりない。アメリカには、そういう「テレソン」はたくさんあります。(おーグランド交響楽団の「シリーズ・チケット・テレソン」など)「テレソン」と「ラジソン」を通じて、予約会員の数は多く伸びた上に、単券売りさえ活気作り、潜在客層も発見された。

テレビやラジオを利用して、予約会員を募集(寄付を集める)場合には、例のイメージ広告的なアプローチは避けたほうがいい。代わりに、「舞台芸術を支援しよう」といったあいまいなメッセージを使ったら、いい効果が出る。
今日、ラジオやテレビを利用するのプロモーションは、芸術にとって不可欠である。もちろん問題はいろいろある。まずはテレビ局(ラジオ)を引き込むことから。


この章の中に、一番興味深い内容は「テレソン」と「ラジソン」というイベントで芸術のことを宣伝するところです。慈善のための「テレソン」はたくさんありますが、日本と中国芸術のための「テレソン」はあまりないです。アメリカとヨーロッパはどうやって成功しましたか?
「テレソン」に詳しい方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください。

青・スウ

2012年8月6日月曜日

『予約会員獲得のすすめ-奇跡をよぶ財政安定化マニュアル』

本の紹介です★
青学の「文化行政制度論」前期最後の授業で、この本からテーマを取ってディスカッションしました。

★『予約会員獲得のすすめ-奇跡をよぶ財政安定化マニュアル』(著者:ダニー・シューマン、発行:芸団協出版部、2001年)

タイトルにある「予約会員」とは、一年間や半年など、公演のシーズンなどと呼ばれる、一定の期間内に上演される複数公演全てに来場することを前提として、一括で複数公演のチケットを購入(セット券、シーズンチケットなどとも言います。)する人、またはそういう人を囲い込む制度(メンバーシップ、友の会などと言います。)に入っている特定の客層を指します。

本の副題に「財政安定化」という言葉がありますが、毎年一定の時期にまとまったチケット収入を見込めるこの方法は、
興行団体、劇場などにとって公演の売り上げ予測を立てることは言わずもがな、最大のメリットとして一度に大きなお金を得られる点にあります!!!

30章ある中で、特に「チケット売場で予約会員にどう対応するか-予約の変更」の章が興味深く、日頃の自分の仕事(チケット管理、票券担当などと言い、チケットに関する全ての作業と管理を行います。)と併せて、予約会員を対象としてはいるものの、直接的な対面の場における接客の心構えについて、再度確認する内容だと感じました。

公演当日の入口に設置する受付テーブルにいらっしゃるお客様は、当日券購入、予約済みチケットの引き取りや精算、招待者へのチケットとパンフレット渡し+挨拶、チケット紛失や忘れ等の対応、既に持っているチケットを別の席に変更希望など、事前に予測できる対応とその場の判断が求められるケースがありますが、全ては「劇場での時間を楽しく過ごす」ことに集約され、その目標を達成するため、団体や劇場のルールや考え方をベースに丁寧さや誠実さなどが個別対応として重要になり、もてなされている実感やチケット代を払って鑑賞経験を得ることへの納得、満足等に繋がるのだと振り返りました。(私自身は、チケット料金の高低に関わらずこの気持ちが大切だと考えています★)
(青・さいとう)








2012年8月1日水曜日

観劇とドレスコード

はじめまして。お茶大のSSと申します。よろしくお願いいたします。

突然ですが、皆さんは劇場に観劇、または音楽会などに行く際、「何を着ていこうか?」と普段悩んだりはしますか?

そして実際、どのような服装で行かれますか?



私は先日あるクラシックのコンサートを観に東京文化会館へ出向きました。その日は某音楽大学の学生達が団体で観劇に来ていたようなのですが、その学生達の服装に私は思わず目が点になってしまったのです…。

Tシャツに半ズボンにビーチサンダルの男子学生達がぞろぞろ。キャミソールに短パンにサンダルの女子学生達がぞろぞろ。
正直言って、そのまま海に行けるのでは…?という服装の学生達がたくさんいて、(もちろん全員がそうだったという訳ではありませんが…)一部からは、日本のムジーク・フェラインとも称される東京文化会館のホワイエにはあまりに似つかわしくない光景だ、と私は感じました。


私が劇場に出向いてこのように感じたのはこのときが初めてではありません。年間少なくとも15回近くは劇場に行っていますが、毎回首をひねりたくなるような服装をした観客を目にします。

以前、某音楽大学に通う友人と観劇に行った際、彼女の服装はデニムの短パンにサンダルでした。私は、音大の学生のくせに(言葉が悪いですが)そんな格好で来るのか!!と勝手に怒りを覚え、彼女に「劇場に来るのにその格好なの?」と尋ねたことがあります。その時の彼女の回答はこうでした。


「私はそういうの気にしないから」


当時、その回答にもなんとも言えない怒りを覚えたのですが、私は彼女にそれ以上何も言い返せなかったのです。
というのは、私が何に対してそこまで怒りを覚えているのかがはっきりと分からなかったからです。

そして今でもなぜ私が観劇の際の服装に関して毎回憤りを覚えるのか、はっきりと説明がつきません。


そこで、皆さんの中に同じように感じている方がいらっしゃらないか?そういう方はなぜそのように感じているのか、意見を伺いたいと思い投稿させていただきました。


私は劇場に観劇に行く際、何を着ていこうか、と毎回少し悩みます。

というのは、あまりにひどい格好で行くのは、舞台で精一杯パフォーマンスをされている方に失礼だと思うからです。

でも、デニムは失礼だけどスーツなら失礼じゃないのか、と言われると何も言い返せません。
そういう問題じゃない!と言いたいところですが、「私はそういうの気にしないから」という人にとっては、問題はそこなのでしょう。


劇場芸術の観劇料はかなり高額なため、劇場芸術は敷居が高いと感じている方も多いと思います。

しかし、一方でその敷居の高さに魅力を感じているという方も多いのではないでしょうか?

そういう方たちにとって、高いお金を出してチケットを買い、ちょっとおしゃれをして出かけ、素敵なレストランで早めのディナーを楽しみ、休憩にはシャンパンで乾杯し、最高のパフォーマンスを観て帰宅する…というような、一連をすべて終えたところで「観劇を楽しんだ」と感じているのではないでしょうか?


現実的に、そういった人たちのみをターゲットにした芸術というのは成り立っていかないでしょう。NBSが格安の学生券やエコノミー券などを販売し、敷居が高いと思われる劇場芸術が一般の人にとってすこしでも身近になることは、芸術家にとっても芸術振興の意味でも非常にプラスになることです。

しかし、だからといってその芸術鑑賞の場が環境がガラッと変わってしまう事はプラスではないと私は思います。


西洋では、劇場にといえばかつては上流階級の人々が赴く場所であり、現在でもドレスコードがついていて、劇場に相応しくない服装の人は注意を受け、入場できない場合も多くあります。
しかし時代と共にファッションも変化し、「劇場に相応しくない服装」を見極めるのは難しく、観客と揉めるケースもある、と英国ロンドンのロイヤルオペラハウスに勤める友人が話をしていました。


デニムが悪くてスーツが良いとは思いません。

でも、劇場に芸術鑑賞をする際にはやはり「劇場に相応しい服装」で行って欲しいと思ってしまうのは私の考えが古いのでしょうか?


皆さんはどう思いますか?


(茶・SS)