芸術だけでなく、おそらくどの世界にも「プロ」が存在するところに「アマチュア」がいるように思います。
「プロ」と「アマチュア」との境界線は実にすごくあいまいで、「セミプロ」という存在もあったり、簡単に線引きできないのも芸術支援の難しいところだと思います。
今わたしが問題にしたいのは、アマチュアであって、なおかつ、必死で真剣に芸術に対峙し技を磨いている人たちのことです。彼らにチャンスはないのでしょうか。
たぐいまれな才能と運に恵まれていれば、いかなる事情も乗り越えて「プロ」としてアーティストの道を歩めるのかもしれませんし、そういう世界だといえばそれまでです。しかし、もっと門は万人に開かれていてもよいのではないかと思うのです。
とくにいわゆる敷居の高い世界は、門下のつながりが非常に濃い一面があると思います。それゆえ、親しむ人が限られてしまうのではないでしょうか。
団体の―たとえばアマチュアバンド―活動にたいして何らかの援助が出やすいのも納得しますが、
もっと個人レベルで、金銭面もさることながら、たとえば大きな発表会の場や補助金がでるコンクールの支援や海外レッスンの機会などがあればいいのに、と思うのです。
芸術に関して、さまざまな親しみかたがあると思います。
仮にプロを頂点とするピラミッド型のヒエラルキーがあるとするなら、その底辺をあげることこそ、芸術を振興させるのではないでしょうか。知らないことは愛せません。
そして底辺と上部が分離しないための、むしろ下剋上が起きる機会がありえるような(そう簡単には起きないのだから)、何らかの支援の形があっていいように思います。
わたしじしんの日ごろの思いですが、どの芸術にもあてはまるのではないかと思い投稿させていただきました。ご意見あれば頂戴したいです。
(茶・しぶ)
しぶさん はじめまして。
返信削除思い溢れる文章だなと感じながら、私も思うところを書きます!
プロとアマチュアの違いを「職業にしている」か、そうでないかという点だと考えると、両者の真剣な思いには違いがないと思っています。違うのは関わり方ではないでしょうか。その関わり方を自ら選んでいる人も、仕方なく選んでいる人もそれぞれの理由があることと思います。
アマチュアの何かに挑戦する人へ、個人のレベルから寄付をできる仕組みがあります!イギリスの「Justgiving」は、何かのチャレンジに対する寄付、日本の「CAMPFIRE」は、アイデア実現に対する寄付ができ、自分(達)がチャレンジやアイデアを出して寄付を募ることもできます。他にも目的や分野によって色々な寄付の仕組みがあるようです。
それそれのホームページを見ると、多種多様な寄付の対象があり、誰かの面白いアイデアに触発されて、自分のことも何かできないかなという気がしてきますので、良かったら見てみて下さい!
◆http://justgiving.jp/
◆http://camp-fire.jp/
(青・さいとう)
さいとうさん、コメントありがとうございます。
削除貴重な情報ありがとうございました。
このような支援はスポーツ界などでも広がっているようですね!
支援という面において、今回の授業を通して、今まで疎遠だった政治や法律にも少しずつ興味を持ちだしたこの頃です。
茶しぶ
初めまして。
返信削除わたしはゼミの研究の一環で台東区谷中地域を舞台に展開するアートプロジェクトに学部1年から関わっています。
芸大のすぐそばの地域ということもあり、イベントに出演してもらうのは学生や、
芸術に関わってみたいけど接点を探している、というような社会人などアマチュアがメインです。
わたしが関心を持っているのは金銭面・制度面での支援ではなく、
まずやってみてもらう/芸術に関わってもらう時点での「気持ちのケア」的なことなので、
しぶさんが提示されたテーマにはそぐわないかもしれませんが…
現場でさまざまな層の人たちに、さまざまな関わり方を提案するイベントを企画運営しながら痛感していることですが、
せっかく芸術や表現に関わる機会を得て、その魅力に気づいた人口が増えても、
その先に未来への広がりを感じられ無ければあらゆる文化は衰退していくと思います…
継続していくことのできるビジョンや仕組みを持った団体が、
アートの分野でも寄付や支援制度の分野でも増えていったらいいですね…!
(芸・naho)