2013年1月5日土曜日

先生、みなさまへ

はじめまして、早稲田大学大学院政治学研究科1年で、
小林先生の文化政策の授業を受講しているスギヤマです。
あけまして、おめでとうございます。
みなさまにとって良い年になりますよう、お祈りしております。

実は、初めて投稿させていただきます。今日は、なぜ私が文化に興味を持ったのかについて、これまでなかなか文章にまとめる機会がなかったので、(少し恥ずかしいですが…)思い切って、書いてみようと思います。

思い起こせば…私は、絵を描いたり、歌を歌ったり、きれいなものを見るのが好きで、美術や音楽にはずっと興味があったように思います。それと同じくらい、心の中にずっと引っかかっていたのが、「戦争」でした。本だけではなく、映画、ドラマ…色々なものを見て、こんなことは二度とやってはいけない、とどこかで強く感じていました。毎年、終戦記念日の近くになると放送されるドラマなどは、必ず見ていたように思います。(特に印象に残っているのが、「百年の物語」「愛と青春の宝塚」「少年H」などです。)中学・高校時代は、広島で被爆者の方にお話を聞いたり、沖縄で実際にガマに入ったりもしました。目をそらしたくなることばかりだけれど、いつか戦争を体験した人たちがいなくなってしまったら、この事実は忘れられてしまう、そんな危機感のようなものも、感じていました。

「文化」と「戦争」という私の心の中にあったこの2つを結びつけたのが、在日朝鮮の方との文化交流でした。小学校六年生の時、(確か総合の時間だったと思うのですが、)朝鮮の音楽、料理、民族衣装などを学んだり、実際に在日朝鮮の方のお話を聞いたり、最後には実際に朝鮮学校の子どもたちと交流するイベントを考え、朝鮮学校にも行きました。そのとき、幼心にも、「こんな文化交流があれば、戦争なんておきなくてもすんだかもしれない」「こんな文化交流があれば、戦争という辛い過去も私たちなりのかたちで伝えていけるのかもしれない」…そんな風に、感じていました。その後、(ちょうど中学生の時でした、)ワールドカップや、冬のソナタなど文化面で韓国との交流が急速な勢いで進んだことには、私自身もとても驚きました。

「文化が人と人を結び、国と国を結ぶ」「文化交流が戦争を防ぐ」というと、何だかとても恥ずかしい気がしてしまいますが、いまだに私の心の中には、あの時に感じたことが残っています。そのためなのか…今は、パブリックディプロマシーについて、研究しています。
いつかは、戦前・戦中・戦後通じた文化交流についても調べてみたいと思っています。

小林先生の授業を受けて、また、みなさまのブログを拝見して、これまでとは違った「文化」を見る視点を見つけられたように思います。みなさまの「文化に興味をもったきっかけ」も、いつかお伺いできたらうれしいです。

本年も、よろしくお願いいたします。

スギヤマ(早)

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