2012年7月30日月曜日

地域・町文化の輸出


こんにちは。
はじめまして、お茶大のA@g.economicです。
夏本番を迎えて、皆様いかがお過ごしでしょうか。


まずは自己紹介から。

私は社会人学生で、経済地理専攻なのですが、「文化マネジメント」ってどういう意味なんだろう?
と思ったことと、以前から私の研究テーマに含まれている、
「ローカルミリュー」と文化との関連性について理解するためにも、
「文化」を勉強しなくては!と考え、授業を受講しました。

ミリ ュー (miーieu) という単語は 「環境」 を意味するフランス語 で,
自然環境の他に、社会的文化的な環境を意味する言葉として使われているようです。


経済地理では、地域などの空間分析もしています。
その中には経済や文化、政治などの様々なアクターが重なっており、
私自身、経済と文化は、かけ離れたところに位置しているものではないと思っています。


この授業を通して、新しい知識を習得できたことや、
実は文化がとても身近に存在しているということがわかり、私にとって、非常に有意義なものとなりました。


私は文化に関する知識がまだ少なく、勉強をはじめたばかりで、提供できる情報量も少ないですが、
今回は、諏訪への滞在を通して思い至った、
グローバル経済の発展おける文化伝播や保存に関して、少し感想を書きたいと思います。


私は、7/24日~28日まで、産業集積に関する調査の一貫で長野県・諏訪に滞在していました。
諏訪は盆地のため、昼は暑くて、夜は過ごしやすかったです。
滞在期間中に地元の美術館に立ち寄ってみたのですが、
諏訪地域には質の高い美術館や博物館が多く、その数の多さに驚きました。

諏訪湖周辺を散策したのですが、北澤美術館をはじめとして、美術館や博物館が集積していて、
授業で先生からお聞きした博物館や美術館が抱える運営の問題などが頭をよぎりました。


諏訪の人たちにお話しを伺うと、諏訪人には「諏訪人気質」というものがあり、
戦国時代から、つぶされても、また新しい技術を身につけるということを繰り返しながら、
生き残り策を見い出し、発展してきたそうです。

妥協のない職人気質があり、個々人の知識レベルが非常に高く、
グローバル感覚が強い人たちが多いことも「諏訪」の個性だと感じられます。
(諏訪ご出身の方がいらっしゃれば、ぜひお話をお聞きしたいです。)


多くの美術館を目にして、産業同様(諏訪は「東洋のスイス」と呼ばれていますが・・・)、
文化についても、グローバル化を背景に、
地域・町単位で文化を世界に輸出すると、どうなるのだろう。などなど考えることが多くありました。

たとえば、「○○町」、「○○地域」そのものを『○○町スタイル』として輸出し、
定着させるというような・・・。
⇒秋葉原などの「空間」が定着している状態に少し近い感じでしょうか。
(このブログ関係者には文化に詳しい方が多いと思われますので、
是非、具体例などご存知の方がいらっしゃれば、お教え頂ければ幸いです。)


日本の魅力を日本国内はもちろん、海外へも発信し続ける活動は、
数多く存在していると思われますが、文化の継承や保存には、担い手の問題もあるかと思います。

「場所」を選ばなくてもよいのであれば、
輸出文化が良い形で利用されると、活性化する地域や施設が増え、
文化の継承や保存、経済的にも良いのでは。と思いました。


課題や問題点もあるとは思いますが、
民間や行政に、文化継承に関するポジティブさがあれば、
そうした課題や問題点も、少しずつ改善していくことができるのではないでしょうか。


文面ではなかなか上手く伝えられないこともありますが、
芸大 kalingaさんがご提案されているoff会も、ぜひ実現させたいですね!
機会がありましたら、皆様とぜひいろいろお話ができれば幸いです。

(茶・A@g.economic)


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