2012年7月30日月曜日

ヨーロッパの夏はフェスティバル・シーズン

20日にすべての授業を終え、本務校での入試説明会を21日に終え、22日にドイツに向けて飛び立ち、昨日戻りました。今回は、研究の打ち合わせと、州立図書館での資料閲覧だったのですが、夜はフェスティバル・シーズン真っ盛りのヨーロッパを楽しんできました。クラシック音楽ファンには、堪えられないです。夏のヨーロッパは本当に気持ちよくて楽しいです。今年はドイツも珍しく猛暑のような暑さでしたが、からっとしているので日本よりはずっと過ごしやすいです。ちなみにヨーロッパのアートマネジメント研究では、フェスティバル研究は重要な領域の一つです。

私が出かけたのは、ミュンヘンのオペラ・フェスティバルと、ニュルンベルクの国際グルック・オペラ・フェスティバルですが、この時期は本当にフェスティバルまっさかりです。ちょうどザルツブルク音楽祭やバイロイト音楽祭が開幕した時期だったので、連日、ニュースでは開幕の模様が報道されていました。こちらがそういう目で見ているからかもしれませんが、日本に帰ってきたらオリンピック一色なのとは大違いという印象です。「今年も、夏のオペラのフェスティバルが開幕しました」という感じで(日本だとフジロックかなぁ)、それだけでもわくわくします。フェスティバルは、シーズン中の公演とは異なり、著名な歌手を呼んできての公演になるので、チケットも高額になりますが、それでも日本で公演を見るのと比べれば、ずっと安いですから、満足度も相当に高くなります。チケットは取りにくいですが、皆さんも是非、夏のヨーロッパを経験してみてください。

見たオペラ
ヴォツェック、ホフマン物語、トスカ、エレクトラ、トゥーランドット、ポンテのミトリアーデ。

(M.K)

3 件のコメント:

  1. 先生こんにちは。お茶大のこんぶです。
    実は私は今年の10月から10ヶ月間、ドイツのデュッセルドルフ近郊、ブッパタール大学に留学します。
    そのため、文化マネージメント論を受けている間、ドイツについて先生がお話されているのをワクワクしながら聞いていました。
    もともと私の修士研究のテーマが「博物館における人類進化学的分野の日欧比較」なのでヨーロッパの博物館を巡ることが目的なのですが、文化にもたくさん触れたいと思っています。
    そこで、先生のお薦めスポットや、行かなきゃ損!という、このオペラ・フェステュバルのようなイベントが他にもありましたら教えていただけますでしょうか。
    よろしくお願いいたします。

    (茶・こんぶ)

    返信削除
  2. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  3. やはりヨーロッパでは、フェスティバルが重要なファクターとなっているんですね。
    先日別の授業で、オーストリアの「ブレゲンツ音楽祭」について少し勉強しました。
    音楽祭のコンテンツが充実しているのはもちろんのこと、業界における権威性、
    観光効果などの経済的側面、はたまた地域住民のコミュニケーション促進にもつながっているということを知りました。

    日本で言うと、さながら「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の成功に近いものがあるのではないかと感じました。
    私はまだ、外国の音楽祭に参加したことがないので(というより日本から出たことがないので)、
    ぜひ色々見に行ってみたいなと思いました。

    (芸・nbkm)

    返信削除