2012年7月29日日曜日

サルサ

はじめまして。お茶大のE.salsaです。昨日はオリンピックの開会式に癒されました!
これまで様々なジャンルのダンスに挑戦してきたのですが、今年の3月から夢中になっているサルサ、特に日本(東京)でのサルサ事情について紹介します。イベントを作ろうとしていますので、コメントをいただけると嬉しいです。

サルサは元々南米のダンスですが世界中で踊られています。パフォーマンスもされていますが、ペアで即興で楽しく踊るものです。男性がリード、女性がフォローをします。音楽に合わせて基本のステップをひたすら踏みながら、男性が女性の腕を持ち上げたり肩や腰を押したり引いたりして合図をし、女性がそれに応えて体の向きを変えたりターンしたりするのです。足を踏みかえる、体重移動の瞬間に上手なリードがきて曲に合わせてくるりと回れるととても気持ちいいです。イメージとしては、動く歩道から降りる時の感覚です。自分で歩いているのですが歩道によって勢いがつけられているので自分の力だけで歩くよりも勢いよく、大きく前に進みますよね!あの感覚を次々と味わえるダンスです。一方男性は、「女性を自分の思う通りに動かせると気持ちいい」と言います。

サルサが生活の一部となっている地域では、子供の頃から大人の真似をして踊り、青年になると恋人と踊り、年をとると目を閉じて音楽を楽しみながらゆったり踊る、そんな風に一生サルサを楽しみます。お父さんやおじいさんにレディーとして扱われ、大切にリードされて、女の子は自分を安売りしないようにと教えられます。お母さんやおばあさんをリードすることで、男の子は女性は大切に守らなくちゃいけないんだと学びます。こんな生活からサルサだけを切り取って趣味として日本にもってきたら、どうなったと思いますか?始めたばかりの私にはちょっと受け入れがたいことがいくつかあります。

まず、セクハラが多発してます。驚くことに、「サルサでも習わないと異性に触れる機会のない人」がたくさんいて、手をつないで踊るうちに相手も自分が好きなんだろうと勘違いしてしまうのです。

また、好きな時に好きなだけ踊るのが難しい状況です。サルサ人口がまだまだ少ないので、相手を選んでいたら踊る人がいなくなってしまうという環境なんです。海外ではカップルやグループでクラブに行き、疲れたらお酒を飲みながら休憩し、好きな曲がかかるとまた踊ります。カウンターでたまたま隣に座った人と意気投合して「では一曲踊りますか?」ということもあります。

しかし日本では1人で踊りに行く人が多く、全く知らない人同士がどんどん手を取り合って踊ります。基本的に男性が女性をダンスに誘います。中には誘われずにずっと壁際で座っている女性もいるし、誘って断られ続けて踊れない男性もいます。ちなみに友達とかファンとかで、女性が男性を誘うこともあります。(その場合男性は絶対断ってはいけません。)女性は誘われなくなるのが怖いので、休みたい時でも、そしてあまり好みではない人でも、声をかけられると大抵踊ります。嫌いな人を断る時の常套句が「いま休憩してるので…」なので、本当に休憩したい時でも、相手に「断られた!もう彼女は絶対誘わない!」と思わせないために踊るんです。

セクハラするような、また、そこまでいかなくともデリカシーのない、サルサ以外では異性と交流できない人を完全に排除した毎月開催のパーティーをつくろうとしている友人がいて、手伝っています。今までに2回開いていて、彼と私の知り合いばかり呼んで開いたので変な人は来なかったのですが、初心者ばかりなのでレッスン+飲み会という雰囲気になってしまい、自由に踊る人は少なかったし、参加人数自体もかなり少数でした。つてのない、サルサが踊れるお客さんにも参加してもらい、でも変な人は排除するためにはどうしたらいいでしょうか??いくつかの老舗のイベントでは、ドレスコードや「セクハラしたら出入り禁止にしますよ」という張り紙をするなどの工夫をしていますが、どれも成功していません。一度参加してくれた人々に口コミで広めてもらうしかないんですかねー。
(茶・E.salsa)

10 件のコメント:

  1. こんにちは。

    生き生きした文章からサルサの魅力が伝わってきて、
    とても楽しく読ませて頂きました。

    でも、サルサでセクハラが多発していると聞いて驚きました!
    異性に触れることが目的の人相手では、リラックスしてダンスを楽しめないですよね。。

    あまり良いアイデアは浮かばないですが、大学でサルササークルを作るとかどうでしょう?
    女子大だけではできないですが、インカレサークルとか??
    学校関係の団体でセクハラする人はあまりいないんじゃないでしょうか?

    自分でサークルを作るのが大変なら、すでに存在している他大学のサルササークルの人をイベント・パーティに誘うなども良いのでは?

    (茶・MMM)

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  2. 初めまして

    とても面白い文章を読ませていただきました。
    少し感想を述べたいと思います。
    サルサであれコンテンポラリーダンスであれ、相手との触れ合いこそ信頼関係や協調性が伝えられるのです。
    そして、サルサを踊ることを通して良きの関係が構築できることはその文化が伝承していく大きな基盤ではないかと思います

    セクハラなんてとても残念なことですね。

    また、アジア人は皆シャイですから、人前で踊るとか自己表現をするのはあんまり上手ですはないです。
    なので、雰囲気を作るのは大事ですよね
    MMMさんのサークルを作るのはとてもいい意見だと思います

    機会あれば、ぜひ踊ってみたいですね(笑)

    (芸・izdy)

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  3. 自分の経験に重なるので、興味深く読ませていただきました。
    一時期、映画の影響で中南米のダンスがどうしてもやりたくなって
    サルサなどの教室やサークルを探し、一度体験に行ったことがあります。
    あまりよく覚えていませんが、特に男性はその「変な人」ばかりだった
    印象があり、残念ながらその後つづけようとは思わなくなってしまいました…

    日本の伝統的な踊りを見ると、やはりどちらかというと単体で踊るものが多く、
    他人との物理的な触れ合いのあるものはあまりないですよね。
    izdyさんのおっしゃるようにアジア人はシャイなので、残念ながらラテン系ダンスは
    文化的・気質的に馴染まないのかもしれない、と思ってしまいます。
    生活の一部として、気軽に触れ合うダンスを楽しめる文化にあこがれはありますが、
    その文化のなかへ行って体験するという方法以外では、なかなかに遠いもの
    なのかもしれません。

    (茶・YE)

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  4. このコメントは投稿者によって削除されました。

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  5. 初めまして。
    (間違えて一度自分のGoogleアカウントから投稿してしまいました…申し訳ありません。)

    わたしはどうしてもブラジリアンダンスを踊りたくて先月からレッスンに通い始めました。
    はじめは体の力を抜いて歩く感覚でステップを踏むのがとても難しかったのですが、
    だんだん慣れてきてリードも振り回されずついていくことが出来るようになってきて、
    ペアダンスの楽しさも知り、サルサやズークなどのブラジリアンダンスに夢中になっています。
    ということでとても興味深く読ませていただきました。

    まず、セクハラが多発しているということに驚いてしまいました。悲しいことですね。
    気持ちよく踊るためのダンスとしてサルサを踊っていればそんなことは起こらないと思います。
    異性と触れ合うことのみが目的で踊っている人は、きっと自己中心的でペアダンスの楽しさを知らないのではないでしょうか…

    またサルサを教える立場の人にも問題があると思います。
    先日、レッスン先とは別のブラジリアンダンスの教室の発表会を観に行く機会があり、それを痛感しました。
    中南米の踊りは女性の腰の動きがセクシーで魅力のひとつでもありますが、
    出演者の女性が皆、やみくもに腰を振りくねくね動き、セクシーさは微塵も無くむしろ下品でした。
    ペアダンスも全く気持ち良さそうではなく、男女がそれぞれ自己中心的に踊っており、
    サルサ本来の魅力である呼吸感が全く感じられませんでした。

    後に先生にその発表会で感じた違和感について話すと、
    腰の滑らかな動きはリズムとステップを連動させて動いたときに生まれるのだと教わりました。
    記事からも感じましたが、サルサのある一部のみが誤解されて広まっているのはとても残念です。

    記事で挙げられている問題点への直接の解決法は思いつくことが出来なかったのですが、
    ドレスコードや張り紙で排除していくことで守っていくのではなく、
    最初は身内しか集まらなくても、サルサ本来の魅力を同志であたため、
    少しずつでも発信していく方向でイベントをおこなっていく方がいいと思います。
    その点でサークルを作るというご意見に賛成です。

    もしまたイベントをおこなう際にはぜひお手伝いさせていただきたいです!

    (芸・naho)

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  6. こんにちは!ラテンのダンスって本当に素敵ですよね!
    私自身はやってみたことはありませんが、ダンス全般に興味がありますのでいつか挑戦してみたいです。おばあちゃんになっても夫婦でサルサとか、一生、いつでも踊ることを楽しめる生活ってまさに理想なんじゃないかなと思います。それがすでに当たり前の「文化」になっている土地があるというのは羨ましいですね。

    ただ、あらゆる「輸入された」ダンス(ダンスだけでなく文化全て)に関して言えることだと思うのですが、そこに住んでいる人々の文化的背景が異なっているぶん、違う土地にそっくりそのものを普及させることは不可能だと思います。どうしても性質は変化させざるを得ません。ですが、最低限のマナーとかルールとか、そのダンスがそのダンスたるゆえんの、本来の精神を失ってしまっては元も子もないですよね。ですから、今日本のサルサ界でセクハラ問題が起こっていることは、サルサがサルサでなくなってしまいかねない本当にひどいことだと思います…

    日本ではボディタッチの意味するところがラテン文化の土地とは全く違うと思いますし、(たしかに私も高校生の時にスペインへ行った時、男の子もみんな挨拶でほっぺにキスしてくれるので思わずにやけたことを思い出しました←すいません余談です)「身体」に対しての意識がずいぶんと違うと思うので、そこのところから考えたほうが良いのかもしれないと思いました。

    他の方もコメントされているように、小さいコミュニティから少しずつ大きくしていくのがちゃんとしたサルサを広めていくのにスマートで良い方法ではないでしょうか。日本でも、サルサをはじめとした素敵なラテンダンスたちがもっと気軽に楽しめるように根付いたらいいなと願うばかりです。

    それと、例えば、まずはダンス系の学科がある大学の学生を対象にしたイベントを開いてみるなどいかがでしょうか?学校を超えての交流が少ないと思う私の個人的な思いもありますし、ダンス系の学生といってもサルサに触れたことのある人はそんなに多くないと思いますので、すごく良い機会になると思います!もしそんなイベントがあったら私は絶対いきます!笑


    (芸・ありお)

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  7. >MMMさん、izdyさん
    コメントありがとうございます!大学サルササークル、お茶大にはありませんがいくつかあるようです。でもパフォーマンスを最終目的にしている所がほとんどで、踊れるようになってクラブやバーに行っていろんな人と踊ろう!って趣旨の所は聞いたことがありません。

    サルサは社交のためのダンスですし、ここからは女性目線の意見ですが人によって使う技が違うのが楽しいので、みんなで習う(→みんな似たような技しかできない)とか、毎回同じメンバーしか集まらないというのはちょっと物足りなく感じます…。

    サルサをしている日本人は40代以上がほとんどなので、大学生から見て「踊りたい」と思う相手がクラブになかなかいないので、若者にはなかなか広めにくいという現実もありますorz

    素敵なお兄さん、おじさん、なかにはいますので機会があればぜひ!!笑

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  8. >YEさん
    そうですね!サルサは日本人には馴染まないと思います。


    南米では、つまらない男とは踊るなと教育された女性と踊るために、男性はとにかく紳士的です。1曲踊るってことは、殴られたり抱きつかれたりしてもよけられない距離で5分間過ごすわけですから、踊るか踊らないかの決定権が女性にあるのは当然ですね。マナーとして誘われたらその曲が終わるまで付き合いますが、セクハラなんてする男はビンタされてもしょうがない。年齢やダンスの上手・下手に関係なく女性は大切に扱われるべき、という考えが全ての根底にあるのです。


    でも日本人は、男性が「初心者がいたから踊ってあげたよ」と言ったり、女性が「○○さんに踊ってもらっちゃった♪」とか「サルサは相手がいないと踊れないから、リードしてくれる男性に感謝しなくちゃね!」と言ったりします。

    私も日本人ですから、別のことについての言葉なら頷けますが、サルサシーンで上のようなセリフを聞くと「ちょっと待った!!」と思います。



    日本人女性は、気持ち悪い人とも我慢して踊るし、誘いを断る時は相手を傷つけないように断ろうとしますが、もっと気軽に断れる雰囲気になればいいなぁと思います。


    日本のサルサシーンに馴染むルールが作れないかなぁと、イベントを企画中の者としては悩んでます。


    茶・E.salsa

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  9. >nahoさん
    私もズークやってみたいと思ってたところです!!

    サルサの魅力を大事にするイベントを、というご意見、なるほどなぁと思いました。イベント企画者である一方、今すぐにでも変な人がいない所で踊りたいというダンサーとしての思い(?)も強くて、解決を焦っていました。理想を高く、じっくりやっていくしかないですね…。サルサ好きな常識のある人たちが素敵に出会って踊れる場にしたいです。


    次回は、8/18の13時から、中目黒の銀座会館という所でやる予定です(^-^)/


    茶・E.salsa

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  10. >ありおさん

    身体の捉え方、違いますね〜!!

    サルサを通じて知り合ったキューバ人やペルー人の友人が素敵な人ばかりで、日本人みんなサルサや南米やラテン人のことをもっと知った方がいい!とおせっかいなことを思ってます(笑)。

    サルサを通じて南米の文化に親しんでいきたいのに、日本流のルールを加えたサルサしか日本ではできないというのは、残念ですがしょうがないことですよね。

    学生向けのイベントいいですね。今の日本ではサルサは中高年の趣味って感じなので、若い人もサルサに触れてどんどん始めて人口が増えれば、マナーも変わってくるかもしれませんね!

    茶・E.salsa

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